茅ヶ崎三線クラブ稽古場外伝

矢島三線工房・矢島敏が主宰する「茅ヶ崎三線クラブ」のお稽古、イベント等を綴ったブログです。


昨日の、登川流関東支部のミーティングは(出席、大城支部長、呉屋先生、宮城富士男先生)面白かった・・・こう書くと多少、不謹慎感が漂いますが・・・


今年末のコンクール関連の打ち合わせに始まり・・・後ほど各クラスにて報告します。・・・それがひと段落すると、大城先生奥様の料理オンパレード・・・ベリーグッドな沖縄料理。



話題は関東支部当初の立ち上げ話に始まり・・・呉屋先生の修行時代話・・・仕事が終わるのが11時、大城先生宅に稽古に来るのが12時、終了が2〜3時・・・ちなみにこれ、太陽が沈んだあとの話です(^^;)・・・行くほうも行くほうですが、応えるほうも応えるほうです(^^;)・・・呉屋先生、宮城先生ともに大城先生から三線をブン投げられた経験ありとのこと・・・


あのころはパワーがあった。(奥様談)


大城先生の三線コレクション(めっちゃ無造作においてあるので、ひとつくらい持ち帰ってもばれない???(^^;))から、話は三線の棹材へ・・


黒檀・・・いわゆる”くるち”は豊かな土地で育ったものは実(黒い部分)が育たず、三線材には使えないそうです。そこが(痩せた土地?)八重山黒檀が良いといわれる所以だそうです。


絶壁かなんかで、潮と風にぶんぶんやられた黒檀は実(黒部分)もばっちりはいるそうです。


微妙に僕の子育て論に影響しそうです。




八重山の古家屋の解体はオークションみたいな形でやったとか・・・廃材の黒檀製とこ柱などが目当てだったとか・・





話はまた飛んで、誠小先生が弾くとどんな三線も良い音がするって話題
10万円の三線を探しに来たお客さんの隣で、誠小先生が3万円の三線を弾き、その音にいたく感動したお客さんが即決で3万円を選んだ・・・お店の主人は、あまり快くなかった・・・とか、(^^;)


ちなみに店の主人は政雄先生だったり・・・




舞踊の地方話も面白かった・・・いまでこそ、7分5厘弾きは当たり前のように感じていますが、それはかなり最近の話だそうで、早い曲なども5分でやっていたそうな。


それを披露したては、古典の方々から”お前のは違う”といわれ続けたらしい。ただ、踊り手から直に依頼が入るようになると、徐々に、いわゆる”とぅぬちゃー弾き”・・・僕はずっととぅんちゃー弾きだと思っていた・・・が浸透してきたそうな。その間、約2〜3年(!)結局、自分が間違っていたという声を聞いて、古典の方々にも教えることになったらしい。


受け入れるほうも、謝るほうもあっついよなぁ・・・”すまん、おれがまちがっていた”、とか・・・かっこいいよな(^^)。


やっぱり人間はプライドって重要だなぁと、このエピソードを聞きながら思うわけです。やってることに対してプライド(確信?)を持てる人はかっこいい。




この日お集まりの方々、この人たちの三線狂ぶりって、もー子供かなと思えるくらいに面白い。もちろん伝統や、技術を背負っていかなければいけない重みは存分に備えつつ、僕なんかではまだまだ入ってはいけない、覗いてはいけない領域が確実にある。


三線ってまじ深いです。
つくづく出会えたことに感謝だなあ。



取り急ぎ、忘れないうちに記しておきます。