茅ヶ崎三線クラブ稽古場外伝

矢島三線工房・矢島敏が主宰する「茅ヶ崎三線クラブ」のお稽古、イベント等を綴ったブログです。


高野


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登川流コンクール体験記》



高野陽一



受験日 2013年4月13日
場所   くすぬち文化会館
新人賞
課題曲  豊節 (1,2番のみ)




三線歴12年目の私としては新人賞は「楽勝でしょう」という気楽なイメージで応募を決めました。
しかしいざやじ先生に見てもらうと、覚えていたと思っていた豊節でも節回しが違ったり手が違ったり、今までいかにいい加減に演奏していたかを思い知らされました。
ライブでやるというのとコンクールでちゃんと審査されるというのは全く違うだということがわかりました。



【やったこと】
・ もう一度工工四を見直して正しい節回しと手を覚える。
・ 本番であがっても忘れないようにひたすら毎日反復練習。
・ コンクール演奏時のお作法 (三線は左手に持って入場、ステージ中央に来たらお辞儀。一歩前へ出てマイクの前に立つ)を徹底的に反復練習。



【当日】


本番が土曜日になってしまったので、沖縄入りが前日深夜となり、スケジュール的にはちょっときつかったです。
当日は早朝やじ先生が車で迎えに来てくれて、誰もいないくすぬち文化会館でリハーサルをやることができたのは、場慣れできてよかったです。
コンクールは10時開始で、登川先生の追悼から開始。
それからステージでのお作法の説明がありましたが、「三線は"右手"に持って入場」と言われたのでちょっと焦ってしまいました。
自分の番が近づくにつれていや上がること上がること。ひさびさに正しく心臓がドキドキしました。
本番は、歌詞を忘れたりすることもなく無事終了。できもまあまあだったかな。演奏終了後三線を右手に持つべき所を、左手に持ってしまってあわてて右手にもちかえたのだけがミスと言えばミスでした。
いやー、終わったあとの爽やかさよ!



くすぬち文化会館のホールは人形劇用か何かで、30席くらいしかないこじんまりとしたホールでした。参加者全員が入ると立ち見になってしまいます。
防音もあまりよくなく、出番待ちの出演者が話したり練習したりしている音がホールの中へ洩れてきてしまって注意を受けることがありました。
男性控室はこども向けの図書室になっていて面白かったです。



他の参加者の演奏は一部しか見られませんでしたが、皆さんうまくて、途中で止まったりする人はいませんでした。ただ優秀賞で一人、曲間のちんだみ変えに手間取り、審査の先生に「両手でやりなさい」と言われていた人がいました。



注目の審査発表は、「今回は皆さんを幸せにしようと思って甘めにつけました」と清文先生がおっしゃった通り合格率かなり高かったです。最高賞は全員合格。新人賞、優秀賞も欠番はちらほらとしかなかったように見えました。
大丈夫とは思っていたものの、自分の番号を見つけた時はホッとしました。落ちた人がどんな理由で落ちたのか興味のある所です。
講評は、「日本語の『が』と沖縄の『が』は違う」とか節回しとかリズム感とか、結構具体的で細かかったです。先に聞いておきたかったところです。



夜はアルテコザで、照屋先生と大阪から来た先生が参加者・スタッフを大勢連れてきて大打ち上げ。照屋先生が弾き唄いまくること!
登川流事務局の方たちの演奏も大変すばらしく、盛り上がるうちにコザの夜はふけていきました。




【これから受ける方へ】


気楽なライブではなく、厳正に評価される場で腕試しをしたいという方には受ける価値はあるでしょう。
本番の緊張感は並大抵ではないので、頭で考えながら弾いているようでは失敗すると思います。
体で覚えるまでひたすら反復練習あるのみです。
各地から来ている受験者の方たちと交流できたのも収穫でした。




[がじゅまる]


7月17日(水) がじゅまる(辻堂明治公民館)



出席者: ひろしさん、ようたくん、いぐちゃん、あおさん、としぼう、みほさん



練習曲: 安波節、てぃんさぐぬ花、かぎやで風、恩名節、揚作田節、四つ竹、油断しるな、瀧落とし、歌ぬ泉、繁昌節(遅弾き)、芋ぬ時代、豊年音頭



今日は10月に予定されている茅ヶ崎三線クラブのイベントでの演奏曲を決めるために候補に挙がった曲の中から中心に練習してみました。



ではでは、Keep on playing sanshin〜☆



たかし