茅ヶ崎三線クラブ稽古場外伝

矢島三線工房・矢島敏が主宰する「茅ヶ崎三線クラブ」のお稽古、イベント等を綴ったブログです。

6月23日(金)うりずんの風 明治公民館音楽室



出席者 かとうさん いちのせさん とくださん やまださん ようたくん ながおかさん みやひらさん ゆみちゃん 見学者2名



練習曲 かぎやで風節 鷲ぬ鳥節 豊節 歌の心 (ひめゆりの唄) 永良部百合の花 永良部シュンサミ 豊年音頭



最近、私自身が稽古で「息を大事に」「声切りを大事に」と言われているので、どんなうたも流してしまわずていねいに、を心がけています。 歌の心は歌い回し、耳とのどがうたを覚えるまで一番をじっくりやって、2番以降はそれからでいいと思います。長い時間かけて唄っていきましょう。



今日は6月23日、ちょうど沖縄慰霊の日にうりずんの風の稽古があったのは初めてです。


この唄を唄わせてください、ととちゅう、「ひめゆりの唄」を唄いました。
この唄には強い思い入れがあります。



初めて私が聞いたのは、茅ヶ崎三線クラブに入って次の年の6月の終わり、沖縄に行って、照屋政雄先生がちょうど何かの講演会のときで、遅れて会場に到着したとき、ちょうど戦争の体験とともに唄っていました。



私が沖縄に初めて行こうと思ったきっかけは、沖縄戦の悲惨な体験の唄と芝居を観て「子どもたちに伝えなきゃ!」と思い、当時小学生だった子どもを沖縄に連れていったのが、沖縄との、三線との出会いでした。



なのでこの唄を初めて聴いたときから、いつかぜったい唄いたいと思っていました。



次の年、職場の保育園の研修会で新人の若い子達に園長からそんな唄があるのならぜひ唄って、と言われ猛練習しました。



研修会を控えた10日前、やじ先生からは1日20回唄わないと自分の唄にはできないと言われ、正の字書きながら朝5時、公園の脇に車を停めて練習したのをおぼえています。




いくら悲しい唄でも、想いが入りすぎて、自分が唄いながら泣いてしまっては唄は伝わらない、とも言われました。どこからか唄っている自分を外で見ているイメージで客観的に唄ったほうがいい、と。



この唄から、本当にいろんなことを教わりました。




私は戦争を体験していないけれど、そのうちいつか、実際に体験した私の父や、政雄先生たちオジイの世代の人たちは確実にいなくなってしまう。そしたらこの悲惨な戦争を、聞いた話でも、唄でも何でも、すこしでも、誰かが伝えていかなければ、と思います。 その方法は何であれ、自分の言葉で伝えれば、伝わると思います。




私はこの唄を折りにふれていろんな機会で唄うことで、伝えていければと思います。



今日も聴いてくれてありがとうございました。




この唄が、私が政雄先生から聴いたときのように誰かの心にとまり、また伝えていってくれる人がいるといいな…。



なんだか、見学者の方にはいきなりちょっとびっくりさせてしまう内容だったかもしれません。



永良部百合の花でのひとりずつの唄(2周しました!)もたのしかったー!また次回もがんばりましょう(^^)




のぶこ