茅ヶ崎三線クラブ稽古場外伝

矢島三線工房・矢島敏が主宰する「茅ヶ崎三線クラブ」のお稽古、イベント等を綴ったブログです。

村岡公民館2時より すけ かつらさん ちあきさん なをさん

ルーティーンを大急ぎでやったのち、人数が少ないのを良いことに、たまたま話題にのぼった艦砲ぬ喰ぇーぬくさーをやってみる



ここに宿題の大和口訳



1 若かった頃は戦争の時代で、青春の花を咲かせることもなかった。家も位牌も親兄弟も、米軍の艦砲射撃の標的になって、着るものも食べるものも全部なくなってしまった。ソテツを食べて暮らしてきた。



訳 あなたもわたしも 君も僕も艦砲の食い残し



2 神も仏も頼りにならない。畑は基地に取られ、金網に囲まれて耕せない。家は暴風に吹き飛ばされ、仕方なく米軍の物資を運び出して、捕まってしまい、押し合いへし合いもてあそばれた。心は誠実だったのに。



3 泥のようなありさまから立ち上がって、家庭を持とうと妻をめとり、長男、次男、三男と子どもが毎年生まれた。辛い暮らしの中でも、子どもたちの笑い声を聞くと気持ちが癒された



4 平和が戻ってから幾年かが過ぎ、子どもたちも成長してきたが、銃で撃たれた猪が我が子を心配するように、また戦争が起こったらと思うと、心配で夜も眠ることができない。


5 私の親を食ってしまったあの戦争。私の島を食ってしまったあの戦争。生まれ変わっても忘れることはできない。誰があんなことを起こしてしまったのか。恨んでも悔やんでもまだ足りない。子孫末代まで伝えていかなければ。



歌詞だけ、ましてや大和訳のみにすると、かなり厳しい内容になるが、ここが唄の不思議なところでして、皆と何度も歌っているうちにこの唄はどう考えても明日に向かっているという結論に達する。


なをさんがうまいこと言ってたな


”希望”


曲想は頭で考えても見つからなくても、身体が感じる場合もあるのだ・・・って知った。