茅ヶ崎三線クラブ稽古場外伝

矢島三線工房・矢島敏が主宰する「茅ヶ崎三線クラブ」のお稽古、イベント等を綴ったブログです。


1月14日(水) がじゅまる

(辻堂明治公民館)


出席者: ひろしさん、いぐちゃん



練習曲: 貫花、鷲の鳥、ひやみかち節、かぎやで風、恩納節、揚作田、四つ竹、豊節、歌の心、繁盛節(早弾き)、油断するな、歌の泉、瀧落菅撹、新デンサー節、染みなし節、浦波節、谷茶前



新年の挨拶をする間もなくもう1月も半ば。。今年もよろしくお願いいたします。


よく沖縄民謡の三線独特の跳ねるリズムを「とぅんちゃー弾き」と言いますが、このリズムを言葉で「パッカパッカ」と表しているのを耳にする事があります。ですが、自分は「パッカパッカ」ではなく逆ですよ言いたい。「パッカパッカ」ではなく「カパーッカパーッ」である。一般的にはこれを「トゥテーントゥテーン」という言葉で表現しています。聞いたことがあるかもしれませんね。では「パッカパッカ」と「トゥテーントゥテーン」の言い方にはいったい実際にどんな違いがあるのでしょうか?


ボクの考えでは「パッカパッカ」は単純な縦乗りのリズム、「トゥテーントゥテーン」は縦乗りのリズムに引きずるような縦以外の方向への揺れが加わっているのを言葉で表現していると思っています。この揺れがリズムに豊かさと深みを与えているのではないかと。


ではどうやって弾いたらよいか?「撥で弦をはじくのではなく、撥を押し込んで次の弦に当てて止める」。これを心がけていただきたい。まず揺れるリズムうんぬん以前に、大きく良い響きの音が出ます。とぅんちゃー弾きではない普通の平坦なリズムの曲でも「撥を押し込んで次の弦に当てて止める」、この奏法はとても有効です。撥で弦をはじいて弾いていると正確なリズムが刻みにくい。休符などの間が取りにくい。その結果、演奏が走りやすくなったりする。経験上感じた事です。実際自分がそうでしたので。
宗家登川誠仁さんの演奏には如実にこのノリが現れていると思います。ルーティーンの練習曲に組み込まれている誠仁さん作の「油断するな」や「新デンサー節」、まは最後に練習した「谷茶前」も典型的なとぅんちゃー弾きの曲ですね。撥が弦にあたる角度は直角に、真上から真下に打ち下ろすようにしましょう。三線を体にぴったりくっつけたり寄りかからせて寝かせて弾くと「とぅんちゃー弾き」はやり辛くなりますよ。


ではでは、Keep on playing sunshine〜☆



たかし